フランスでは2-3月にナポールでミモザ祭りが行われているほど有名な花で、リヨンにあるクロワルースのマルシェでもこの花はよく見かけます。
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ということについて前回書かずにいました。
チーズ、サン・マルセランについては今後、
まとめたいと思います。というのも、
落ち着いてチーズを食べることができなかったので、
この日の夜、ホテルに着いてから食べたのでした。
パンはというと、
さすが本場のフランスパン、おいしい!
歩きながらちょこちょこつまむことにしたのですが、
中身は全粒粉を使っているせいか茶色く色づいていて、
味のしっかりとしたパンでした。
これならパンだけかじっていても飽きずに食べていられます。
ソーヌ川沿いでフルビエールを眺めながらという
優雅なランチタイムを経(ここから2時間くらい続くわけですが)、
リヨン観光の拠点、ベルクール広場まで再び戻って参りました。
ここでチェックすべきは先ほど訪れたときに見逃していた
星の王子様の作者サン・テグジュペリ像。
超有名人の銅像なのですが、リヨン市民の中には
ここにそのような銅像があるなんて知らない人も多いようです。
私の街の近くには(本場の)二宮金次郎像がありますが、
同じように、その存在を知っている人は少ないです。
(私はチェック済みですが。)
サン・テグジュペリ像があるのはベルクール広場の南西端。
人通りとは離れてポツンとそれはそこにありました。
サン・テグジュペリ、そして星の王子様の銅像です。
ちょうど清掃中だったらしく、清掃員のおじちゃんに
水をぶっかけられておりました。
同じように水をかけられぬよう、写真をパシャっと撮り、
早々にその場を離れることに。
以前にも書きましたが、今日見学するコースは、
①ベルクール以南
②フルビエール
③旧市街
④ベルクール以北
⑤クロワルース
⑥テットドール公園
⑦パールデュー駅周辺
ということでしたので、次は④。
やっと折り返し地点です。
リヨン2日目の記録はまだまだ続きます。
そして左を見ると、
サン・ニジエ教会。
ベルクール広場まで戻った後、
中州部分のメインストリートを通り、
たどり着こうとしていた場所ですが、
川沿いからチラッと見えてしまいました。
すごい存在感ですがここまひとまずベルクールまで
歩を進めたいと思います。
歩を進める理由。
事前リサーチで練りに練った見学ルートを守りたい。
ということもあるのですが、このときは少し急ぎたい
理由がありました。
それは、
マルシェが閉まってしまうから。
リヨンのあちこちで開かれているマルシェ(朝市)
開く時間は朝6時から13時。
このときは12時ごろだったので少しでも早く
マルシェが開かれている場所までたどり着きたかったのです。
目指す場所はソーヌ川沿いに108もの店が軒を連ねる
リヨンでも最大級のマルシェ。
世界遺産や歴史的文化遺産溢れるリヨンでも特に
行ってみたかった場所のひとつです。
マルシェの近くまで来ると川岸に変な物体を見つけました。
銀色のカクカクしたコウラみたいな物体。
前にも後ろにもいくつもの“コウラ”が川岸に
並べられています。
これはいったい何でしょう?
じつはこの中、大量の本が入っているらしいのです。
決められた日にこの前にテーブルを置き、本を並べて
古本屋になるのだとか。
屋外に置いていてよく盗まれたり、本が傷んでしまったり
しないものですね。
リヨンのマルシェでは食べ物以外にも
本や、日用品、ベッドまで、何でも売っているそうです。
古本市も見てみたかったのですが、あいにく
今日は閉まっており、その先にある食のマルシェを
目指すのみです。
もうしばらく進むと、
あった!ありました!目指していたマルシェ。
ホラ、こんなに多くのお店が…
ちょっと閑散としてますね。
やっぱり朝6時から開いているので、
すでに店を閉めてしまったところがあるようです。
花屋、八百屋、肉屋に加え、
(焼いた)肉屋や酒屋、チーズ屋、パン屋
など様々な種類の店が並んでいました。
フルビエールをソーヌ川湖畔で眺めながらパンとワイン。
なんて優雅なことを思い浮かべていたのですが、
そんなことをしている人はいませんし、
何より今日は寒い。
アルコールとはいえ、冷たい飲み物は避けることにし、
お昼御飯としてパン、チーズを購入することにしました。
まずはチーズ屋。
私が住む地域のどこの百貨店にも置いていないような
チーズが数多く並べられています。
店の前に立つと独特のにおいが“ぷ~ん”と。
慣れないとちょっときついです。
事前にチェックしていた“サン・マルセラン”も確認できました。
値段は3ユーロ。さすがに日本のスーパーで売っている
プロセスチーズまで安くはありませんが、本格的なチーズが
この値段で買えるのは現地ならではです。
そういえばフランスへ来てはじめてのお買い物。
店の人の顔をチェック。
よし、優しそうな人だ。
「ボンジュール」、
サン・マルセランを指さして、
「セ シルブプレ」
『(ごにょごにょ) サン・マルセラン?』
「ウィ」
『(値札を指さして)トロア ユーロ』
コインを渡す。
サン・マルセランを袋に入れて渡され、
『メルシー』
「メルシーボクー!」
オォー!
フラ語通じた!お買い物できた!
かなりうれしい!
相手もフランス語ができないことを察したようで
ごくごく簡単に受け答えをしてくれました。
メルシーマダーム!
とても笑顔の素敵なおばさんでした。
次はパン屋。
こちらの店員は幾分いかつい兄ちゃんだったのですが、
勢いに乗り、同じようにして購入成功!
買ったパンを高々と掲げ記念撮影!
背景はフルビエール教会、リヨンタワー、サン・ジャン教会、そしてソーヌ川と、
これぞリヨン!
これぞフランス!という、数多く撮った写真の中でもひときわ輝いている、
お気に入りの一枚となりました。
騙し絵 そのさんっ!
リヨン旅行時にはまだ世に出ていなかったギャグはさておき、
騙し絵 その2からソーヌ川沿いに未リサーチだった教会
や、今までに見てきた美しいフルビエールと旧市街
なんかを眺めて歩いていると、再び騙し絵を見つけることができました。
本屋の騙し絵で、一階部分は本屋に
入ろうとする客が描かれていますが、
それより上の階の窓にはそこから溢れんばかりの
本、本、本。
何冊かは溢れて中身がペラペラとめくれています。
非常にユーモアあふれる騙し絵。
めくれた本にはしおりの紐がたれ、その影もが描かれています。
芸が細かく見ていて飽きません。
上の方には星の王子様の本もあります。
きっとリヨンの情報をもっともっといっぱい知っていれば
より面白く見えてくるのでしょうね。
本がぎっしり詰まっていて、
『この本屋にない本はありません。』
といった宣伝効果抜群の絵でもあるのですが、
この建物は決して本物の本屋ではありません。
そこらへんがまたひとつの“騙し”なのでしょうか?
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後で調べてみたところ、1枚目の写真の教会は
Eglise Saint-Vincent(サン・ヴィンセント教会)
というらしいです。6、7階建の普通の建物の間に
挟まれた、というよりは建物の中に埋まっている
ような構造で非常に目を引きます。
GPSのパラメーターは
45°46'02.7" N(北緯)
4°49'45.5" E(東経)
それにしても東経4°って・・・
すごい所まで行ったもんだ。
中州部分に入りました。
橋を渡ってすぐの建物の裏には
決して見逃せないものがあります。
必ず裏へ回り込みましょう。
回り込んだ所にあるものとは、
リヨンにある多くの騙し絵の中でも1,2を争う超大作。
『La Fresque des Lyonnais』
という表題が付いており、リヨンの有名人30人が描かれています。
絵の一階部分には誰がどこに配置されているかが記されているのですが、
日本人でも知っている人はというと、
3つ星レストランのフレンチシェフ、ポール・ボキューズが一階に。
そして星の王子様の作者サンテグジュペリが星の王子様と共に
3階右から二番目の窓の前に描かれています。
画風は『トレッサ横浜』にある騙し絵にそっくりで、
あの絵はこれをモチーフにしたものなのでしょう。
この建物、さらに側面にも
しっかりと絵の続きが。
たくさんの窓が描かれている建物ですが、よく見ると
“本物”の窓はひとつもないことに気付きます。
もちろん絵がない面には“本物”の窓があるわけですが、
建物の内部は暗くないのでしょうか?
でもご安心ください。
建物内部の壁には日がさんさんと差し込むベランダの騙し絵が
・・・
描かれていたらステキですね
旧市街の終点、サンポール教会。
周りの建物が込み合っていて建物全体が入るような
写真は撮れませんでした。
教会自体も非常に背の高い建物です。
リヨンには非常にたくさんの教会があって、
名前を覚えるのも大変だったのですが、
この教会は簡単に覚えることができました。
何てったってサンポール。
日本ではよく耳にする言葉です・・・
英語同様、日本では間違って(?)使われている
フランス語も多いです。
旅行前にフランス語を勉強していて気になったのが、
C'est bon(セ・ボン)。
おいしい!という意味の言葉ですが、
トイレにセボンって…
名付けた人はどういうつもりでつけたのでしょうか??
それはともかくとして、
このサン・ポール教会でリヨンに来てはじめて
礼拝らしい礼拝を見ることができました。
教会には礼拝目的なら誰でも入るすることができる
ということは知っていましたが、
フルビエールにはほとんど人がいませんでしたし、
サン・ジャンには入りそびれてしまったので、
ここがはじめて。
中に入ると結構な人数が。
私のちょっと前に教会に入った人は、
入口近くの水がたまった石製の桶みたいなものに
指先をちょこんとつけて、胸の前で十字を切っていました。
私もとりあえずあとに続いてみることに。
しばらくすると司教の合図で全員が起立。
賛美歌を歌いはじめました。
聞いたことがあるようなないような・・
私はキリスト教系の大学に通っていたものの、
当時は全く興味がなく礼拝にも通わずじまい。
多少なりとも興味を持って学んでおけば、
外国への旅行もより楽しいものになるのかもしれませんね。
先を急ぐ旅でもあるので礼拝もそこそこにサンポール教会をでると、
目の前にはソーヌ川に架かる紫色の橋が。
見どころの多かった旧市街探索もここでおしまい。
次は中州部分(ベルクール以北)の散策です。
橋を渡って旧市街を振り返ると、
ソール川ギリギリまで建ち並んでいる旧市街の建物。
壁の色はピンクだったり黄色だったり茶色だったりと
一件一件バラバラなのですが、
それらすべてが醸し出す雰囲気をリヨンカラーというのでしょう。
リヨンカラーに包まれた旧市街。
本当に素敵な街並みでした